人気ドラマ「梨泰院クラス」(読み方:イテウォンクラス)で、グンウォン役を演じたアン・ボヒョン(안보현)。
憎々しい悪役をリアルに演じながら、その表現力の高さを見せつけ、一気に注目を集めました。
そんなアン・ボヒョンの意外なキャリア、俳優を目指したきっかけ、出演作品、芸能界の交友関係などをご紹介します。
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アン・ボヒョン【プロフィール】
氏名: アン・ボヒョン(안보현)
生年月日:1988年5月16日
身長: 187センチ
血液型: A型
出身: 釜山
ボクサー、モデルを経て俳優に
幼い頃から運動神経バツグンだったアン・ボヒョンは、スポーツエリートを育成する体育高校の出身。
高校時代は、ボクシング選手として活躍しました。全国大会に出場し、金メダルを取ったほどの有力選手だったそう。しかし、負傷が多く、高校卒業と同時に、選手生活にピリオドを打つことに。
新たな夢を探していた彼は、ボクシング選手を描いた映画「クライング・フィスト」を観て、俳優たちのリアルな演技に感動。この時、はじめて「俳優」という職業を意識したそうです。
長身だったことから周囲にモデルになることをすすめられ、大慶大学モデル学科へ進学。「モデルをしながら、俳優の道を模索しよう」と考えたといいます。
そんなアン・ボヒョンですが、大学1年生の時に、韓国最大のファッションショー「ソウルコレクション」のランウェイモデルに抜擢。モデルとしての才能が開花しました。(1年生での参加は、大学始まって以来の快挙だったそうです!)。
ファッションモデルとして活躍した後、2014年に念願の俳優に転向します。俳優になれたのは、同じ大学に通った親友キム・ウビンの存在が大きかったとか。
「モデルだったウビンが俳優として成功したため、僕がデビューする際には、その道筋がすでに出来上がっていたのです。おかげでスムーズに転向できました」と、テレビのインタビューで語っていました。
俳優アン・ボヒョンのデビュー作は?
デビュー作は、ドラマ「ゴールデンクロス~愛と欲望の帝国」。その後、「カッコウの巣」、「マイシークレットホテル」、「最高の恋人」、「太陽の末裔」などに出演。どの作品も登場の少ない脇役でしたが、数々のドラマに出演しながら、着実にキャリアを積み上げていきました。
2016年に出演した「太陽の末裔」では、ユ・シジン(ソン・ジュンギ)の部下、イム・グァンナム役でした。
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「太陽の末裔」撮影時のアン・ボヒョンとソン・ジュンギ。そして間に写り込むチング(笑)。
当時、トーク番組に出演したアン・ボヒョンは、「ドラマ撮影中は、軍人役の全員がソン・ヘギョさんに片思いしていました」と、撮影秘話を語っていました。
また、「太陽の末裔」に出演した年に、映画「ヒヤ」でスクリーンデビューも果たしました。
翌年の2017年には、ドラマ「キミに猛ダッシュ~恋のゆくえは?~」、「私がヒロイン!~宿敵のビョル姉妹~」などに、これまた出番の少ない脇役で出演します。
そんな中、転機が訪れたのは、2018年!
WEBドラマ「トッコ リワインド~復讐の毒鼓~」で、初の準主役に抜擢。シルム(韓国式相撲)選手の役を熱演しました(しかも、30歳にして高校生役!)。
テレビドラマではなかったものの、EXOのセフンが主役を務めたこともあり、ドラマは好評。俳優アン・ボヒョンの名前も徐々に知られるようにありました。
2019年には、「彼女の私生活」で、テレビドラマとしては初の準主役に選ばれ、主人公の幼なじみ役を好演しました。
また、この年は、映画「デッドエンドの思い出」も公開されました。これについてのエピソードは後ほど紹介します。
こうして、一歩一歩着実にキャリアを積み上げていったアン・ボヒョンは、2020年「梨泰院クラス」のグンウォン役に抜擢されました。
梨泰院クラスのグンウォン役で見せた演技力
JTBC歴代2位の視聴率を記録したドラマ「梨泰院クラス」。主人公のパク・ソジュン(セロイ役)やキム・ダミ(イソ役)と並んで、高い高評価を受けたのが、グンウォン役のアン・ボヒョンでした。
高校生から、会社役員、囚人、復讐劇を繰り広げるチンピラまで、ひとつのドラマで、いろんなグンウォンを表現しながら、見事な演技力を披露しました。
ちなみに、韓国では多くの俳優が、大学で演技を学びますが、先述した通り、アン・ボヒョンはモデル科の出身。演技は、映画やドラマを何百本も観ながら、表情やセリフの言い方を独学したそうです。すごい努力家なんですね。
芸能界の交友関係は?
次は、仕事以外の部分に迫ってみましょう。
仲のいい芸能人は誰?
一番の親友は、大学1年生の時から仲のいいというキム・ウビン。アン・ボヒョンが軍隊に入隊する際は、部隊まで見送りにも来てくれたそう。友だちを超えて、兄弟に近い存在だということが伺えます。
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WEBドラマ「トッコ リワインド~復讐の毒鼓~」で共演したEXOのセフン、チョ・ビョンギュとも仲良し。
セフンとはよく飲みに行く仲だそうです。
バラエティ番組「私は一人で暮らす(나 혼자 산다)」では、セフンと一緒にキャンプに出かけていました。
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アン・ボヒョンの車の上で、一緒にドローンで遊んでいる二人の映像はこちら。
そして、夜バーベキューをしていたら、突然、パク・ソジュンから「ボヒョン、今どこ? 会えない?」との電話が!
ヤラセなんじゃない?と疑いたくなるタイミングでしたが、会話している様子からすると、本当に仲がよさそうです。
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ボクシングで鍛えられた精神力。そしてご両親からの言葉
中学生の頃から、ボクシングのきついトレーニングに毎日耐えてきたというアン・ボヒョン。その経験が、芸能生活にも役立っているそうで、あるインタビューでこんなことを語っていました。
「俳優に転向してから、脇役の仕事が多く、なかなかスポットライトが当たりませんでしたが、くじけずにやってこれたのは、ボクシングで鍛えた忍耐力と精神力のおかげだと思います」
ワンステップずつ俳優としてのキャリアを積んできたアン・ボヒョン。これまでの俳優人生の中で一番うれしかったのは、芸能界入りをあまりよく思っていなかったご両親が、映画「デッドエンドの思い出」を観て、「よくここまでがんばったね」と褒めてくれたことだとか。
デビュー時の目標は、視聴者から「この俳優って、あの役やっていた俳優? 別人かと思った」と驚かれるような、いろんな役をこなせる俳優になることだったそうです。
その言葉通り、映画「デッドエンドの思い出」のテギュ役と、「梨泰院クラス」のグンウォン役では、同じ役者とは思えない演技を披露していました。
これからの活躍がますます楽しみです。