俳優・女優 私の解放日誌

2023年注目度ナンバー1の韓国人俳優 ソン・ソックのスゴイ経歴 知っただけで元気もらえます!

ソンソック

韓国の有名メディア「シネ21」が実施した「2023年最も活躍が期待される俳優ランキング」で、パク・ソジュンやソン・ジュンギを抜いて、1位に選ばれたソン・ソック

ドラマ「私の解放日誌」で、謎多き男ク氏役に抜擢され、その驚異的、いや狂異的ともいえる演技で、10代から中高年まで、幅広い層の心をわしづかみにしました。韓国ではドラマ終演後「ク氏ロス」を患う人が続出!!

そしてドラマ放映と同時期に公開された映画「犯罪都市 THE ROUNDUP」では、血も涙もない凶悪犯を熱演。観客動員数1269万人という異例の大ヒットを飛ばしました。

両作品で圧倒的な演技力をみせたソン・ソック。一気にスターダムに駆け上がった彼の意外すぎる経歴、そしてこれまでの出演作を、一気にご紹介します。

 

ソン・ソックのすごすぎる経歴

プロフィール

名前:ソン・ソック(Son Suk-ku  손석구)
生年月日:1983年2月7
身長:179センチ
血液型:B型
出身地:忠清南道
大田市

中学生で渡米 → シカゴ美大 → イラク派遣

ソン・ソック

有名MCのユ・ジェソクは「ソン・ソックの人生はそれ自体がドラマだ」と言いましたが、まさに!
独特の経歴を持っています。

少年時代は本人曰く「病的なまでに恥ずかしがり屋だった」そうで、学校から帰ってきたら、いつも一人部屋に閉じこもっていたとか。

そんな息子を心配した父のすすめもあり、中学生の時に一大決心をして、アメリカミネソタ州に位置するセント・ジョーンズ・プレパラトリースクールに転校しました

物理的にも精神的も、ものすごい飛躍ですね。

そして卒業後は、あのウォルト・ディズニーの出身校でもある超有名大学、シカゴ美術館附属美術大学に入学Film, Video, New Media and Animationを専攻し、ドキュメンター監督を目指したといいます。

 

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     シカゴ美大時代 ソン・ソックInstagramより

 

2005年、22歳の時に兵役のため韓国に一時帰国。
渡米して8年、あちらの生活にすっかり慣れ、逆に韓国での暮らしは苦労の連続だったとか。

「最初は韓国語を話すことさえ、違和感がありました。行動ひとつとっても、浮いていないかな?とか、間違ったことしていないかな?と、いつも余計な心配ばかりしていました」

とインタビューで語っています。

久しぶりの韓国生活、それも軍隊という特殊な環境の中で、その違和感を克服するために彼が取った行動が、これまたとても飛躍的です。

韓国人男性にとって、2年間の軍隊生活を必須。どうせならこの与えられた義務を精一杯遂行しようと、イラク派遣に志願。そして、大韓民国国軍が部隊を構えるイラク北部のアルビールへと旅立ちました

 

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        ソン・ソックInstagramより

イラクのアルビールに位置する「ザイトゥーン(アラビア語でオリーブ。平和を意味する)部隊」は、戦争で破壊されたイラクを再建するために、韓国が構えた国軍部隊。子供たちのために学校を設立したり、地域の人が通える病院を開いたりしていました(部隊は2008年にクルド人に設備を引き渡して解散)。

当時、アルビールの情勢は落ち着いていたものの、常に危険と隣り合わせ。その中で国軍の一員として活動するには、相当の頭脳、判断力、体力が求められ、選び抜かれた人材だけが送り込まれたといいます。

職業軍人じゃないのに志願するのもすごいことですが、選抜されたのも、これまたすごいことです。

 

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       ソン・ソックInstagramより

兵役中の生活のことを振り返り、このように語っています。

「これまでの人生で一番幸せだった時期は?と聞かれたら、入隊中の2年間が真っ先に思い浮かびます。一生懸命努力して、目に見える成果を出さなければならないのが軍隊。物事を一生懸命遂行することの美徳をここで学んだように思います」

 

バスケ選手を目指してカナダへ

除隊後、25歳の時に、弟が留学していたカナダへと旅立ちます。両親には「プロバスケットボール選手になる」と宣言して。

小・中学生時代、マイケルジョーダンの全盛期だったことから、バスケ選手に強い憧れがあったそう。また、イラク駐在中、サウジアラビアなど各国へ出張するたびに、現地の軍人とバスケをしながら交流したことで、その楽しさにすっかりハマったんだとか。

にしても、20代半ばからプロを目指すとは、これまた思考が飛躍しています。この突拍子のないエピソードは、トーク番組に出演するたびにツッコまれています、笑。

本人は

「今思えば、韓国社会に溶け込んで、社会人として生きていく気にはどうしてもなれず、そこから逃げ出すための言い訳だった」

と語っています。当時は、本気でバスケ選手を目指し、オリンピックに出場したという人のもとを訪ね、その人の紹介で、アマチュアチームにも入団していたとか。

朝6時に起床し、練習、ウエイトトレーニングをすると、昼過ぎにはその日の日課が終了。午後からは時間が空くので、何か新しいことを始めようと思い、小さな演技スクールに通い始めました。

いざ、人前で演技をしてみたら、今まで感じたことのない熱い思いが!!! 自分が進むべき道は俳優だと確信し、バスケットボール選手から役者へと、夢の方向転換をしたそうです。

そして、カナダにある「バンクーバー インスティテュート オブ メディア アーツ」の演劇科に入学し、本格的に演技を学びました。

長い無名期間を経て・・・

ソンソック

演劇科を卒業後、韓国に帰国。そして、俳優を目指して、様々なオーディションを受けるも、落選続き。

自主制作映画などへの出演はあったものの、俳優としての道は開けないまま、数年が過ぎていったといいます。いつの間にか年齢も30代前半に・・・。

毎日やることもなく、寝転んでは天井を見つめる日々。

「今思い返すと、30代前半はコンプレックスの塊でした。家族や親戚の集まりがある時は、「今、何の仕事をしているの?」と聞かれるのが嫌で、何日も前から憂鬱でしたね」

これといったフィルモグラフィーもないまま、時間だけが過ぎ、とうとう「俳優の道をあきらめて、何か仕事を探すか、、、」と思いかけたその時!!!

知人からのすすめでオーディションを受けることに。それが、2017年に公開されたNETFドラマ「SENSE 8」。ソン:ソックのデビュー作です。

オーディションを受けた時から「これはイケる」と手応えを感じたとか。その感触通り、見事合格し、「SENSE 8」でペ・ドゥナ演じるパク・ソンを追う「ムン刑事」役に抜擢されました。

 

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      sense8 シーズン2の出演者たち ソン・ソックInstagram

34歳にしてドラマデビュー。しかも、監督は、映画「マトリックス」で知られるラナ・ウォシャウスキー。全編英語の上、アメリカ作品という、韓国人俳優のデビューにしては何もかもが異例ずくめでした。

ここにたどり着くまでに、決してスタンダードではない道を歩いてきたソン・ソックにぴったりのデビュー作品だったと言えるのではないでしょうか。

デビューからわずか5年でトップ俳優に

ドラマ「最高の離婚」

デビューの翌年には、ドラマ「マザー 〜無償の愛〜」「SUITS/スーツ〜運命の選択〜」に出演、また「最高の離婚 ~Sweet Love~」では、初の主演を務めました。

その後も、ドラマ「サバイバー: 60日間の大統領」、「恋愛体質 30 歳になれば大丈夫」、「D.P.  脱走兵追跡官」など、助演ではあるものの、続々と話題作に出演。

中でも、「D.P.  脱走兵追跡官」は特別出演だったにもかかわらず、演じたイム・ジソプ大尉役があまりにもリアルだったため、「この演技が上手すぎる俳優は誰?」と、話題の的に。

大尉を演じるにあたっては、兵役時代の上司にあたる隊長に実際にアドバイスをもらいながら、役作りをしたのだとか。

デビューから数年で、コミカルな演技から、カリスマ溢れる演技、さらにはDV男から軟弱男まで、実に幅広いキャラクターを、リアルかつ個性的に演じ、徐々に名前が知られる存在に。

そして! 2022年に、彼の驚異的かつ狂異的な演技が爆発したドラマ「私の解放日誌」と映画「犯罪都市 THE ROUNDUP」の2作品が大ヒットを飛ばし、一瞬にしてスターの階段を駆け上がりました。

これまでを振り返り、ソン・ソックは次のように語っています

僕は、自分探しにものすごく時間がかかりました
なぜ役者になりたいのか? そもそも自分は一体何者なのか?
その答えさえ見つかれば、息の長い俳優になれる気がして。

焦る気持ちもあったけど、チャンスは必ず来ると言いきかせながら、
自分の問いに向き合う努力をした自身を、今は誇りに思っています

 

経歴のすべてが演技の糧に!業界でのあだ名は「研究員」

 

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大ブレイクしたソン・ソックの新作は、ディズニープラスで公開中のドラマ「カジノ」。
大御所俳優チェ・ミンシクをはじめ、豪華キャストが出演している。フィリピンを舞台にした本作でソン・ソックが務めるのは、ソウルからマニラに派遣された刑事。英語のセリフも多いが、自然すぎてもはや演技なのか素なのか、わからなくなるほど。

それに加え、バスケ選手を目指していたほどの運動神経の持ち主とあり、アクションシーンも完璧。迫力がケタ違いです。

また、ドラマ「D.P.  脱走兵追跡官」では特別出演だったものの、イラク派遣を含む兵役時代の経験を生かし、超リアルな演技をしたことから、「D.P. 2」の出演も決まり、出演シーンも大幅に増えたそう。

ソン・ソックの並外れた演技力の源泉は、彼のこれまでの人生すべてなのかもしれません。

これだけではなく、自らシナリオを書き、初監督を務めた映画「Unframed  再放送」も公開されました。シカゴ美大時代に学んだことが、ここにきて、ついに活かされたのです! しかも主人公は無名の俳優。ストーリーにはかつての自分の経験も投影されているとか。

そんなソン・ソックは、俳優仲間や制作関係者からつけられたあだ名は「研究員」。理由は、いつもシナリオを持ち歩き、ずっと役の研究ばかりしているから。

ドラマ「カジノ」では、3ヶ月間のフィリピンロケとあり、共演者は撮影の空き時間にホテルのプールで泳いだり、マッサージを受けたりと、ホカンスを満喫する中、ソン・ソックは一人部屋にこもって役作りをしていたとか。

そこに共演者が一人また一人と集まるようになり、途中からはみんなで役作りやシーンの研究を重ねたと言います。すると、「ソン・ソックに会うと、演技が上手くなる」との噂が広がり、一緒の撮影シーンがない俳優まで彼の部屋に来るようになったそう(カジノ共演者 イ・ドンヒ談)。

彼の深く、幅広い演技はこうした緻密な役作りゆえなのですね。

かっこよすぎるソン・ソックの生き方

ソン・ソック

スターと称され、どれだけ注目を浴びようが、決しておごることなく、やることはただ一つ「自分のやるべきことに集中し、成長し続けること」

こうした生き方は、イラク派遣を決心した軍隊時代、自分の問いに向き合い続けた無名俳優時代から、ずっと一貫しているように見えます。

目の前のやるべきことに誠実に取り組んでいると、道は拓けていくことを、演技を通して、そして生き方を通して、伝えてくれているかのようで、勇気をもらいます。

20代半ばでプロのバスケットボール選手を目指したこと、またこれといったフィルモグラフィーがないまま30代を迎え、俳優の道を諦めかけはしたものの「sense8」のオーディションを受けたこともしかり。

彼のこうした挑戦マインド最初から無可能だと決めつけずまずはやってみるという前向きな思考は、人生の可能性の幅を教えてくれているようです。

普通なら「無理無理不可能。できるはずがない」と諦めてしまうものですが、彼はそうではなかった。プロバスケ選手の夢は叶いませんでしたが、でも、それを目指しカナダへ旅立ったからこそ、俳優という道を見つけたわけですから、成果はきっちり出ているわけです。

そして、34歳という決して早くはないデビュー、5年で大人気の俳優に。さらには有名になっても、おごらず努力を惜しまないという、かっこいい生き方は、垣間見ているだけで、希望や勇気をもらいます。

魅力が止まらない俳優ソン・ソックの活躍を、これからも期待したいと思います。

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