韓国ドラマ「梨泰院クラス」(読み方:イテウォンクラス)第5話のあらすじ&感想です。
出演:パク・ソジュン、キム・ダミ、キム・ドンヒ、アン・ボヒョン、イ・ジュヨン、クォン・ナラ
前回のストーリー
店を「タンバム(甘い夜」」という名前にした理由を、セロイから聞いたイソは、
彼が抱える孤独の闇を垣間見る。
「この人に自分の人生をかける」そう決意したイソは、「タンバム」へ行き、「ここで働きます!」と、セロイに宣言する。
Contents
「梨泰院クラス」第5話 あらすじ
グンスが「タンバム」に合流
イソより一足先にグンスがセロイのもとを訪れていた。
セロイを高校退学、刑務所行きに追いやったチャン会長の二男、グンス。婚外子として生まれたことから、異母兄のグンウォンには目の敵にされ、父や母からも目をかけられずに育った。
「自分は誰からも愛されていない、必要ともされていない」
そんな思いをずっと抱えてきたグンスは、ソウルの高校に通うといって、家を飛び出し、アルバイトをしながら、この3年間自活してきた。
「誰かの手を借りなくても、一人でやっていける」と、必死で生きてきたが、
「自分じゃ責任負えないから、未成年者なんだよ」
警察署でセロイにそう言われたグンスは、生まれてはじめて「大人」に出会ったような気がした。
頼れる場所が欲しい・・・
甚大な被害を負わせたその借りも返したい・・・
そんな思いを抱えてセロイのもとを訪ねたグンスは、「タンバム」で働くことになった。
イソもマネージャーとして合流
グンスに先を越されたイソは、接客、メニュー構成、インテリアなど、「タンバム」の問題点を次々指摘しながら、「あなたの未来に絶対私が必要です」と、セロイに猛アピール。
セロイはイソの的の得た指摘に感嘆しながらも「小さい店に従業員4人はいらない」と、彼女の申し出を断るが、それでも引かないイソ。
「なぜそんなにこの店で働きたいのだ?」とセロイが尋ねると、イソはセロイをまっすぐ見て答えた。
「この人にだったら、人生かけてもいいという予感がしたんです」
その言葉に聞いたセロイは少し間を置いて、スングォン、ヒョン、グンスに告げた。
「今日からイソがタンバムのマネージャーだ」。
「タンバム」営業再開
イソの指示のもと、タンバムメンバー5人で店内を全面的に改装し、メニューを再構成した。
新しく生まれ変わった「タンバム」が営業再開。イソがSNSで宣伝したため、オープン初日には大にぎわい。タンバム過去最高の売上を記録。
しかし、イソは不満を持っていた。どれだけ、インテリアがおしゃれで、接客も良く、大々的な宣伝をしても、肝心の料理が全然美味しくないのだ。
厨房担当ヒョニの覚醒
ヒョニは、セロイが以前働いていた工場の同僚。料理を勉強したことはないが、「一度作ってくれた弁当が美味かった」ことから、セロイがシェフとして「タンバム」の厨房を任されることになった。
しかし、ヒョニの料理はイマイチ。
またヒョニがトランスジェンダーであることから、イソは「お店のことを考えて、切る決断をしてください」と、セロイに訴える。
話しの一部始終を厨房で聞いていたヒョニ。タンバムで働くのは楽しいが、足手まといになってはいけないと、首になる覚悟で、セロイのところへやってきた。
「今月の給料だ」と封筒を差し出すセロイ。
「お世話になりました」と頭をさげるヒョニに、セロイは言った。
「2倍の額を入れた。ここで働くのが好きなら、今の2倍の努力をしてくれ。できるな?」
そして、イソ、スングォン、グンスに告げた。
「俺は前科者だ。それにイソ、グンス、スングォンは、この店を営業停止に追い込んだ。ヒョニは何一つ迷惑をかけず、この店のために働いてくれている俺の大切な仲間だ。
ヒョニがトランスジェンダーだという理由で、一緒に働くのに支障があると思うやつは、今この場で言っていくれ。それが誰であっても、俺が切る」
セロイのその力強い言葉に、イソは従うしかなかった。
その日以来、ヒョニは厨房を片時も離れず、料理研究の日々。
ヒョニが作った料理をイソが試食し、フィードバックしながら、挑戦・改善・挑戦・改善。これを毎日繰り返していくうちに、ヒョンの料理の腕は、みるみる上がっていった。
セロイとチャン会長の間で揺れるスア
セロイの店が繁盛していることを耳にしたデヒ会長は、梨泰院エリア担当のスアを呼び出し、その理由を尋ねた。
チャン会長からの無言の圧力を感じるスアは、その夜、一人で飲んでいた。セロイの人生を無茶苦茶にしたデヒ会長のもとで働いている自分との葛藤。そんな自分を決して責めないセロイへのいら立ち・・。
酔ったスアは、思わず梨泰院の通りの真ん中で大声をあげた。
すると「誰だ、お前をつらい目に合わせているのは!」と、男の声。
振り向くと、「タンバム」メンバーと飲みにいくところだったセロイの姿が。
自分を心配するセロイに、悪態をつくスア。
何を言おうと「お前は自分の人生を一生懸命生きているだけだ」というセロイに、スアは「知っている?本当は」と言いながら、セロイに顔を近づけキスをしようとする。
が、スアの口を自分の手で覆い、セロイから引き離すイソ。
「刑法第176条 相手の同意なくキスをするのは、強制わいせつ罪です」
梨泰院クラス 第5話 感想 〜これからの時代を生き抜くヒントが盛りだくさん
あらゆる面で時代の転換期であるこの時を、この先を生き抜くヒントがたくさんある回でした。
この原作者(であり脚本家)天才かも!!
若者の支持を得るビジネスは必ず成功する
セロイは、二十歳になったばかりのイソをマネージャーに雇ったからこそ、「タンバム」は行列ができるほどの人気店になりました。
「社会に出たこともないガキが何を言ってるんだ」と、追い返していたら、きっとダサい店のまま、潰れていたでしょう。
いつの時代も、ビジネスの成功のカギは、「新しい感覚を取り入れること」。若者の支持を得てこそ、成功します。
その証拠に、イソが「この店で働きます!」とセロイに宣言した際、こんなことを言っていました。
「私は自分であなたのところへ来ました。だから、三顧の礼を尽くす必要もありません」
三顧の礼とは・・・・
劉備が20歳年下の諸葛亮を迎える際、三度も彼のを訪ねた故事に由来する言葉で、「目上が目下を信任して手厚く迎えること
こうやって優秀な軍師を迎えた劉備は、裸一貫から天下を取りました。1800年前も現代も成功のカギは同じなのかもしれません。