韓国ドラマ「梨泰院クラス」(読み方:イテウォンクラス)第2話のあらすじ&感想です。
出演:パク・ソジュン、キム・ダミ、アン・ボヒョン、クォン・ナラ
前回のストーリー
転校初日、「信念」を貫いたがために、退学処分になったパク・セロイ(パク・ソジュン)。
同じく、「信念」を貫き、会社を辞めた父。二人は小さな食堂を開く準備をしていたが、父が交通事故に遭い、突然亡くなってしまう。
父を車で轢いた犯人が、自分を退学に追いやったグンウォンと知ったセロイは・・・
Contents
「梨泰院クラス」第2話ネタバレあらすじ
石を振りかざしたセロイ
泣きながら、狂ったように何度もグンウォンを殴るセロイ。
そして、近くにあった石を両手に取り、大きく振りかざすと、グンウォンめがけて、投げつけようとした。
と、その時、銃声が鳴り響いた。
父の葬儀に来ていた刑事が、空に向かって一発撃ったのだ。
刑事と一緒に駆けつけたスアは、セロイに向かって「おじさんはこんなこと望んでいない!」と叫び、止めるよう必死に説得する。
「お前は自慢の息子だ。今のままでいろよ」
学校を退学処分になった日、そう言葉をかけてくれた父のことを思い出し、踏みとどまったセロイは、その場で泣き崩れた。
殺人未遂で拘置所に入れられたセロイ
グンウォンを暴行した罪で拘束されたセロイ。拘置所に、グンウォンの父であるチャン・デヒ会長が面会に来た。
「パク部長のことは残念だったな。だが、その怒りをウチの息子にぶつけるのはよくない」と、まるでグンウォンが被害者のような口ぶりのチャン会長は、セロイにこう提案した。
「今回もチャンスをやろう。非を認めて、息子に土下座をして謝ったら」ー
チャン会長の話しを遮るように、セロイは握りしめた拳を机に叩きつけ、「土下座するのは、あんたの息子だ!」と、悔しさで声を震わせた。
そんなセロイの姿を笑いながら、「信念、覇気。そんなものは弱者がプライドを守るために使う言葉だ。利益がなければ、ただの自己満足でしかない」と吐き捨てて、会長は出て行った。
スアとチャン会長の暗黙の取引き
チャン会長は、事件の全容を知るスアを呼び出し、「大学の授業料と生活費のすべてを援助する」と申し出た。
「交換条件は? セロイに不利な証言をしろということですか?」と尋ねるスア。
チャン会長は不気味に大笑いした後、「善意の気持ちから申し出ているまでだ。証言は自分の思う通りにしたらいい」と言う。
しかし、スアが席を立つ際、「もし、私が交換条件を出したら、君はどうするつもりだ?」と試すように聞き、「冗談だ、また会おう」とスアを帰した。
その会長の表情に何かを読み取ったスア。また会長も、スアの表情から何かを読み取っていた。
チャン会長の後継者教育
病院を抜け出して来たグンウォンは、「自分のせいで起きた事件だから、セロイとは示談で済ませたい」と、デヒ会長に頼みにやってきた。
しかし、「他の者が代わりに罰を受けている。後継者を前科者にするわけにはいかない」と会長は淡々と答え、
「それでも示談するというなら、後継者はお前ではなく・・・」と、異母弟の存在をちらつかせ、グンウォンを黙らせた。
チャン会長は「この機会だから」と、グンウォンを会社が保有する家畜場へ連れて行き、後継者教育を始めた。
「鶏の締め方から経営まですべてできてこそ、会社の主だ」と、鶏の首をひねるよう指示した。
「できない」と怯えるグンウォンに、
「セロイは器のでかい男だが、あいつは家畜として生まれ、お前は人間として生まれた。
あいつに二度もやられておきながら、同情しているお前が理解できん。
この鶏をセロイだと思え。後継者なら、鶏を食らうときに同情などするな」
とグンウォンを挑発した。
何かが吹っ切れたグンウォンは、叫びながら、鶏の首を力いっぱい絞めた。
セロイに下された判決
殺人未遂で起訴されたセロイ。
「被告の誤解から起こった事件にも関わらず、反省の態度が全くみられない」との理由で、懲役3年が言い渡された。
事件の全容を知りながらも、上からの命令で、事件に蓋をするしかなかった刑事、同じくすべてを知りながら黙認したスアが、それぞれの思いを抱えながら、傍聴席で判決を聞いていた。
後日、収監されたセロイのもとにスアが面会にやって来た。
大学に合格し、デヒ会長の会社から奨学金を受け取ることになったと報告し、「あの時、あんたのことを警察に通報して、得たものよ。あんたみたいに強くなれなくて、卑怯で、ごめん」と泣いて謝るスア。
「グンウォンを殴ったのは俺だし、あの時、お前が通報してくれなかったら、未遂じゃなくて、殺人犯になってるところだった。一度決めたんなら、自分の判断を信じろよ、お前は何も悪くない」
そう言い、彼女を励ますセロイ。
そして「チャン会長の自伝を読んで、店を経営してみたくなった」と打ち合けた。
「復讐?」と聞くスアに、
セロイは首を振り、「ただ楽しいことはしたいだけ」と、会社を辞めて、開業準備を楽しそうにしていた父を思い出しながら、答えた。
スアとの面会が終わり、部屋に戻るセロイは、これまでのことを思い返していた。
父が死んでから、無気力だった自身を奮い立たせたのは、皮肉にもチャン会長だった。誰かを恨んだところで、失ったものはかえってこない。
だから、考えたこともなかった、「復讐」。
その二文字に、心に空いた穴がふさがれたような気がしたセロイは、一日も早く、ここを出る決意をする。
セロイが向かった先は「梨泰院(イテウォン)」
3年が経過し、出所したセロイ。
テレビからは「チャンガグループの後継者が暴力沙汰を起こし、株価が暴落」とのニュースが、テレビで流れている。
そのニュースを横目に、バスに乗りんだセロイが向かった先は、ソウルの梨泰院(イテウォン)。
スアから送られて来た手紙に、今住んでいる梨泰院は、いろんな人種が共存する自由な街、と書かてあったのだ。
梨泰院に降り立つと、人・人・人。ハローウィンに街中が湧いていた。
変装した人で溢れかえる大通りを歩いていると、突然、セロイに変装した女性が抱きついてきた。
「だ、だれ?」慌てるセロイに、
「私よ」と被り物を脱いで、またうれしそうに抱きつく女性。洗練され、すっかり大人の女性に成長したスアだった。
バーにやって来た二人は、近況を報告しあう。
スアは、来年大学を卒業したら、チャン会長の会社「チャンガグループ」に就職するという。
「店の開業は? どこで?」と尋ねるスアに、「いろいろ歩いて決めようと思っていたけど、この街が気に入った」と答えるセロイ。
スア「オープンはいつ?」
セロイ「7年後」
思わずお酒を吹き出すスア。
スア「それまではどうするの?」
セロイ「遠洋漁業、来週出発」
またしても、お酒を吹き出すスア。
「おじさんが亡くなった時に下りた保険金があるのに、なぜ遠洋漁業へ?」と聞くスアに、
「父さんの命の代償だから、意味ある使い方をしなくちゃいけない」と、何かを計画している様子のセロイ。
この日、セロイは、はじめて訪れた梨泰院で、はじめてハロウィンに参加し、父を亡くして以来、はじめて孤独や憎しみから解放されたような気がした。
それも、高校時代に一目惚れをした彼女と一緒に。
これから長い航海に出るセロイにとって、この上ない一日だった。
7年後
チャンガグループで、企画室長としてバリバリ働くスア。チャン会長も一目置く存在だ。
ハローウィン以来、セロイは一度もスアの前に姿を現さなかった。
スアの記憶から忘れ去られようとしていた頃、二人は梨泰院で再開した。
スア「オープンはいつ?」
セロイ「7年後」
あれからちょうど7年。
店の権利金が2億5000万ウォン以上の梨泰院で、店を持つなんて、
あの頃は雲を摑むような話しだと思っていたが、セロイは成し遂げた。
彼にとっては、当然の未来だった。
「梨泰院クラス」第2話 ネタバレ感想
鳥肌モノだったシーン
●セロイとチャン会長の対面
会長の理不尽で言動に、ガマンできず立ち上がったセロイが仕切りに向かって頭を打ちつけるシーンは、迫力ありすぎて圧巻。
パク・ソジュンの得意分野は、ソフトでやさしい男役かと思っていたけど、今回の気骨ある役、めちゃくちゃいい。演技も重いし、放つ言葉も重い。パク・ソジュンの魅力再発見(って、1話からこればっかり)。
●スアが面会に来た後のセロイのナレーション
セロイが生きる希望を取り戻す過程が、切なすぎて泣ける。ハーバード大の研究によると、「希望は絶望の後にしか訪れない」という。まさに絶望の底から、セロイが見出した希望の光。
それを力強くも淡々と語る声色も、映像も、音楽も、すべていい。
●7年後のセロイの姿
「雲を摑むようなこと」を現実にした姿に鳥肌。何かを成し遂げる姿を見せられると、それがたとえドラマであっても、莫大なエネルギーをもらうことができる。
そして、心理学で言うところの「目標感染」して、私も頑張ろうと思える、すごいドラマ。
最後のスアのナレーション「彼にとっては当然の未来」という言葉が、頑張っている私たちに勇気を与えてくれます。
パク・ソジュン出演作品おすすめトップ5をご紹介
キム秘書はいったい、なぜ?(2018)
パク・ソジュンが、ルックス抜群、頭脳明晰なのに、超ナルシストの御曹司ヨンジュン役を熱演したラブコメ「キム秘書はいったい、なぜ?」。
現実離れしたサプライズデートなど、「こんな素敵なこと起こるわけないや〜ん」と、ツッコミを入れたくなるシーンも、パク・ソジュンが演じると、なぜか自然。
安定の魅力、安定の演技に、思わず全話イッキ見してしまうキケンなドラマです。
ヨンジュンとキム秘書ことミソとの恋の駆け引きや、ヨンジュンの胸キュン台詞に、韓国のみならず、シンガポールや台湾でも、ヨンジュンシンドロームが巻き起こった話題作。
サム、マイウェイ ~恋の一発逆転!~(2017)
「キム秘書はいったい、なぜ」の御曹司役とは打って変わって、実際に存在しそうな、ちょっとガサツだけれども、いざという時にさりげない優しさを見せる男、ドンマンを演じています。
プロのテコンドー家になる夢に敗れ、ダニ駆除の仕事をするドンマンと、アナウンサーになることをあきらめ、デパートの受付係をしているエラ。
幼なじみの二人の恋の行方もさることながら、二人が再び夢に挑戦する姿に、めちゃくちゃ勇気づけられるドラマです。
彼女はキレイだった(2015)
パク・ソジュンの地上波初主演作であり、一気にスターダムに押し上げたドラマです。
子どもの頃に太ったいじめられっ子だったソンジュン(パク・ソジュン)と、優等生で美人だったヘジン(ファン・ジョンウム)が、大人になり、立場が逆転して再会するところから物語はスタート。
低視聴率からスタートするも、回を追うごとに人気がぐんぐん上昇し、気づいたら高視聴率で有終の美を飾っていたという伝説のドラマ。ファンなら必見です!
魔女の恋愛(2014)
パク・ソジュンの出世作。
39歳のキャリアウーマンのジヨン(オム・ジョンファ扮する)に恋する、25歳の青年ドンハ役をパク・ソジュンが好演したラブコメディ。
普段はやさしい年下の男の子なのに、ここぞという時に男らしさを発揮する魅力的なドンハを演じたパク・ソジュンは、このドラマで人気急上昇。
花郎(2016)
「魔女の恋愛」、「彼女はキレイだった」と、立て続けにラブコメで成功を収めたパク・ソンジュンが、俳優としての新境地を開拓するために挑んだ青春時代劇。
物語の舞台は、1500年前の新羅。賤民の村で暮らすムミョンは、生き別れた家族を捜したいという親友マンムンと共に都に潜入する。しかし、禁軍に追われ、マンムンは命を落としてしまう。ムミョンはマンムンの本名である「ソヌ」を名乗り、彼の妹、アロを守るために生きようと決意するところから、物語は展開していく。