愛の不時着、何度も見返しているうちに、「このシーンって、そう言うことだったのね」と、気づかされることの多さったら!もうハンパありません
初見では、取るに足らないと思っていたシーンが、実はものすごく深い感情を表していたという箇所がいくつもあり、見れば見るほど、新たな感動が味わえます。ホント、すごいドラマ。
では、「愛の不時着、見返したら、すごかったシリーズ〜第3話編〜」、今回もネタバレ全開でスタートです。 2話はこちらから。
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「愛の不時着」第3話|全ストーリー知っているからこそ感動できるシーン
1、すでに3話で、リ・ジョンヒョクの全神経がセリに注がれていた件
総政治局長の息子でありながら、そのことをやすやすと口にしたり、権力を笠に着るなんてことは、一切しないジョンヒョク。
そんな彼が、セリの身に危険が及ぶかもしれないと知るや否や、ダンの叔父さんの権力を拝借し、729ナンバー車で、平壌からフルアクセルでセリのもとに駆けつけ、
さらには、生真面目で、正直で、決して嘘を言わないはずの彼が
僕の婚約者に何のマネですか
と、堂々と言ってのけます。目を泳がせることもなく・・・
2話同様、3話でも初っぱなから、セリを全力で守るジョンヒョク。
でも、2話と3話では、大きな違いがありました。窮地を脱した直後、ジョンヒョクはセリに、すごくやさしく接するのです。
飲んで落ち着いてくれ
今日、宿泊検閲があるとは思わなかった、すまない
ケガはない?
ジョンヒョクは、昨夜、気づいたのです。
セリは、恐怖に直面したあと、むしろハイテンションになって、やたらペラペラしゃべりながら気丈に振る舞うものの、そのあとズドンと落ち込んでしまうことを・・・。
そんな彼女の心の微妙な動きをつぶさに感じ取り、彼女に今、必要なものをそっと差し出すジョンヒョク。全神経がセリに注がれていることがわかります。
それが、使命感からなのか、別の理由からなのか・・・。
答えは、眼差しにありそうです。もうすでに「意味深な目(feat.第7話)」をしています。
ジョンヒョクがセリに渡したカップはこちら。
2、ジョンヒョクの頑な心に風穴を開けた、セリの「破壊的」すぎた一言
兄の訃報を聞き、イゼルトヴァルトの湖のほとりでの演奏を最後に、ピアノへの想いを心の奥底にかたく封印し、軍人になったジョンヒョク。
それから7年間、リ・ジョンヒョクに、ピアノのことを尋ねる人など、誰一人いなかったはず。と言うか、身近にいる4人の隊員でさえも、彼が才能あふれるピアニストだったなんて、想像もしていないはず。
リ・ジョンヒョクにとって、大切な思い出であると同時に、胸の痛む記憶でもある「ピアノ」。そのパンドラの箱に手をかけてしまったセリ。
とても似合わない物があった
ピアノの楽譜、公演のパンフレット、あと何だっけ スイスのバーゼル音楽院?
たぶん、ここで会話が終了していたら、ジョンヒョクの胸の奥底に封印された「ピアノへの思い」が揺さぶられることもなかったでしょう。
でも、次のセリの言葉が、彼には強力すぎました。
私も ピアノの腕は人並み以上よ 「エリーゼのために」は暗譜で弾ける
あまりにも破壊的すぎて、ジョンヒョクのパンドラの箱をこじ開けてしまったようです。だからこそ、船上で、この「せんべつの言葉」が出てきたのでしょう。
もう会わないから僕も言おう
「エリーゼのために」の暗譜を自慢げに言うな、上手の中に入らない
このセリフを聞いた瞬間、きっと私と同じく、多くの人が思ったはず。
「え、今そこ、重要!?」
ただ、全編見終えて、再びこのシーンを見ると、ジョンヒョクがセリに心を開いた「大切な瞬間」だったことがわかります。
「もう会うこともないから」と言う条件付きではあるものの、ジョンヒョクに気を許したセリは、複雑な家族関係を吐露します。
そんな彼女に呼応するかのように、ジョンヒョクも心をほんの少し開いて、封印してきた「ピアニスト」という過去を匂わせています。分かりにくすぎて、セリには全く伝わっていませんが・・・。
兄を亡くして以来、「冗談も言わず、演奏もせず、誰も愛さず(feat.14話)」、ただひたすら、軍人としての毎日を黙々と送ってきたジョンヒョク。
セリによってほんの少しだけ開かれた彼の心。3話のラストは、その隙間から本音が顔をのぞかせました。
海、日ざし、山つつじ、露、いわし雲、三毛猫、バラ、そよ風、初雪、・・・・ピアノ
胸の奥底の想いが一瞬立ち現れただけですが、このトマトの苗のように、いずれジョンヒョクの想いも実を結ぶ日が来ることを、私たちは知っています。
「愛の不時着」第3話 ダイジェスト
以下、3話のジョンヒョクとセリのダイジェストです。写真のみで振り返ると、二人がグンと距離を縮めたことがよくわかります。
2話に続き、3話でも門前で名場面が誕生。髪を結んであげる云々以前に、ハンカチを持参して出勤するところに、ジョンヒョクらしさが出ています。
「縄泥棒」の子どもを咎めず、手を洗うよう促すジョンヒョクの姿に、改めて彼の温かさに感じ入るセリ。
この場面も、それを盗聴していたマンボクが感動している場面も、男の子が妹のもとへ嬉しそうに駆けていく場面もどれも素敵。
と同時に、改めて見ると、
同じく孤児出身のチョ・チョルガンが、幼い頃にジョンヒョクやセリのような大人に出会い、一瞬でも大切にされる経験をしていたなら、彼の人生はまた違ったものになっていたんじゃないかと感じ、ちょっと切なくなります。
トマトの苗を見せたくてしょうがないセリと、ダルそうな振りをしているけど、まんざらじゃないジョンヒョクの姿。
背中だけで、これだけの演技ができるソン・イェジンとヒョンビンの表現力がすごすぎる。
船の上で、初めて互いに名前を名乗り、本貫(先祖の出身地)が相手の地にあることを笑い合うシーン。ジョンヒョクが初めてエクボを見せて笑う、すごくいいシーン。
と同時に、
北と南が分断国家であることを如実に示しているシーン。「愛の不時着」は、重い現実をさらりと表現しているからこそ、より迫り来るものがある・・・。
このシーン直前のジョンヒョクの言葉数の多さがハンパなくて好き。
「愛の不時着」第3話「見返したらすごかった」のまとめ
「愛の不時着」第3話、名シーンだらけでした。改めて見ても、何度見ても、深くて濃いドラマだなあと感心します。「仲間」、「恋愛」、「南北関係」などなど、観点をどこに置くかによって、全然違う見方ができるところもすごい。って全話そうなのですが・・・。
ところで、韓国では、「愛の不時着に登場した食器がおしゃれ過ぎる」と、放映後に注文が殺到したそうです。
例えば、
ジョンヒョクがセリ作ってあげた麺が入っていた器(feat.2話)
セリの家でみんなで焼肉を食べた時のセリのごはん茶碗(feat.12話)
宿泊検閲の危機を無事切り抜けた直後、ジョンヒョクがセリに水を入れてあげたマグカップ。
確かにどれも素敵ですよね。このうち、日本で購入できるのはマグカップ。ダリアの花が描かれたコペンハーゲンのものだそうです。
持っているだけで、日常が楽しくなりそうです。
「愛の不時着」が特集された雑誌もおすすめ!
いつも即完売しちゃうやつの最新版出てた!
Amazon見たら次回入荷待ち。お早めにポチるのおすすめデスヒョンビンの過去インタビューから振り返る特集と、梨泰院クラスの名台詞集がツボでした。ヒョンビン歳とらねえ
韓国TVドラマガイド別冊 プレミアム沼落ち厳選130作! (双葉社スーパームック) pic.twitter.com/AtX6ccdB4f
— 岡崎暢子 韓日翻訳・編集 (@kotepuyo_kamo) September 19, 2020
4話はこちら
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