ドラマ「紳士の品格」第2話 あらすじ
イスは、自分の生徒を告訴するというドジンに、和解してほしいと頼むため、ドジンのオフィスへ。しかし、ひょんな事から、ルームメイト、セラの恋人であるテサンに、片思いしていることが、ドジンにバレてしまう。
生徒が起こした問題が解決しないまま、さらに「秘密」までドジンに握られるイス。しかも、ドジンが大切にしているペンを誤って家に持ち帰ったことから、ドジンに窃盗犯呼ばわりまでされる始末。
弱みを握られ、ドジンに振り回されてばかりのイスは、とうとうテサンへの気持ちを認め、秘密を守ってほしいとドジンに頼み入れる。
そんな中、イスの元教え子で、テサンの妹のメアリが、留学先のアメリカから帰国。イスのテサンへの気持ちを知っているメアリは、イスの名前で、テサン宛にバレンタインチョコを注文する。
それを知ったイスは、テサンに届く前にチョコレートを回収しようと、ドジンとテサンのオフィスへ行くが、そこで大事件を引き起こしてしまう。
「紳士の品格」感想
「紳士の品格」があまりにも好きすぎて、昨日、シナリオを入手しました。
読みながら、ドラマって、人のエネルギーがつまりにつまった産物なんだということを今更ながら痛感。
例えば、
2話の本編、最初のシーン。
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ファダン建築事務所/事務所の中 昼
テサンの机の上。パソコンの横のセラとのツーショット写真、ペン、卓上カレンダー、図面、そしてテサンの手袋がある。
その手袋を見下ろしているドジン。
〈インターカット〉イスがテサンの手袋をそっと握っている様子。
その手袋で何かをしているドジンの後ろ姿。
ドジン、「うん、こんなもんだな」という表情で下を眺めたあと、アングル外に消える。
机の上には、4本の指が折りたたまれ、中指だけが立っている手袋がー
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台本に書かれているのは、たったこの8行。
シーンの長さは1分にも満たず、
その間、誰一人セリフを発しません。
にもかかわらず、
その数十秒の間に、
ドジンのイスへの思い、
イスのテサンへの思い、
紳士になりきれないドジンの中2病の性格までもが
見事に盛り込まれている。切ないまでに。
すごすぎる!!
チャン・ドンゴンの表情演技が素晴らしいのはもちろんですが、
小道具、カメラワーク、音楽などなど、すべてが絶妙。
切ない気持ちにさせられたかと思えば、最後はまんまとプッと笑わされます。
ドラマは、多くの人の努力と、センスと、エネルギーが凝結された1分、1秒のシーンが積み上げられているんだなあ、とつくづく。だから、感動もさせられるし、時には勇気や元気を与えてくれるのですね。
と、それはさておき、
この回では、ドジンのひねくれた性格に、振り回されっぱなしのイスでした。
が、弱みを握られても、失敗しても、なんとか立て直そうとする
イスのその不器用なまでのポジティブさ。
その魅力に気づいたドジン、あなたはエラい。
性格は変えられなくても、
思考のクセは意識をすれば変えられるらしいので
イスを見習って、切り替え上手になろうと誓いました。
そして、ようやくイスは気がつきましたね。
カフェで雨宿りしていた時に、見つめあった男性がドジンだったということを。
下着丸見え事件の前に、すでに一度、出会っていたんだということを。
あっ、という表情でドジンを見るイスに対して、
前からわかっていたという表情の見つめ返すドジン。
チャン・ドンゴンも、キム・ハヌルも、微妙な感情を、表情に映し出すのが実にうまい。
このシーン、2話最大の見どころのような気がします。
あと、凝っているなあ、と思ったのが、
仲直りをするために、セラが工事現場までテサンに会いに行ったシーン。
現場の隅で仲直りのキスをしているその二人の頭上に、小さいけれど、飛行機が一機飛んでいるのが見えます。
そこに乗っているのは、おそらくメアリとコリン。
これからこの物語に新たな登場人物が加わることを、何気に伝えています。
でもって、「私」がこの世界で物語を紡いでいる今この瞬間にも、私が知らない別のところで、別の誰かが、やはり同じように物語を紡いでいるということを暗示しているシーンでもあるのかな、とも思いました。
なかなか深くて面白いです。紳士の品格。
ドラマ「紳士の品格」で覚える韓国語 第2話 の名ゼリフ
高級ワインバーで、なぜテサンが好きなのかと、ドジンに聞かれ、
まっすぐドジンの目をみながら、話し出すイス・・・
왜 좋은지
ウェ チョウンジ
なぜ好きなのか
생각할 겨를조차 없었어요.
センガッカル キョルルチョチャ オプソッソヨ
考える暇もありませんでした。
처음 본 순간부터 좋았고
チョウム ボン スンガンプト チョアッコ
会った瞬間から好きで
볼 때마다 더 좋았고
ポルテマダ ト チョアッコ
会うたびにもっと好きになり
지금은, 안 볼 때도 좋으니까
チグムン アンボルテド チョウニカ
今は、会えなくても好きだから。
※韓国語の読み方は、発音に近い表現をカタカナにしています。
※直訳しているので、日本語訳が字幕と若干異なります。