「愛の不時着」を最終回まで見終わった後、頭の中にすっかり住み着いてしまったリ・ジョンヒョク、ユン・セリ、チスやジュモクなどの隊員たち。
ロス状態が続き、気づけば「チナガヌン キレ ポ〜イン♪」と、ユン・ミレの「flower」を口ずさみながら、好きなシーンを頭の中で回想する日々を送っていました。
「不時着ロス」は「不時着」で埋めるしかないんじゃ?と思い立ち、ドラマをもう一度見始めたところ、
最初見た時は、取るに足らない箇所が、見返してみたら、意味深いシーンだった
登場人物の心理描写や感情の動きがありありと伝わってくる
など、
最初見たときとは、まったく違う見方ができ、新たな感動を味わうことができました。そして、気づけば「ロス」が昇華され、このドラマの奥深さを改めて感じることができました。
ということで、今回は、初見では気づかなかった「愛の不時着」第1話の感動シーン5つご紹介します。(ネタバレ全開です)
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愛の不時着第1話感想|全ストーリーを知ってるからこそ感動できるポイント5つ
1、リ・ジョンヒョクの耳が良すぎる件
第1話 16分30秒あたり
非武装地域で、銃声の音を聞いたリ・ジョンヒョクが、400メートル先に何人いて、どの種類の銃で交戦しているかをつぶさに言い当てるシーン
最初見た時は、「さすが中隊長、よく訓練受けてる」くらいにしか思いませんでしたが、スバ抜けた聴力を持っていたのは、軍隊で鍛え上げたからではなく、リ・ジョンヒョクが国際コンクールで優勝するほどの才能あるピアニストだったから。「ピアノは耳を鍛える」とはよく言ったものです。
この聴力の良さで、セリの「助けて、誰かいませんか」という声も逃しませんでした。クァンボムには聞こえなかったのに・・・。
リ・ジョンヒョクが再び、この耳の良さを生かすのは、第11話。チョ・チョルガンに誘拐されそうになったセリを守る時。じっと目を閉じて、音の出どころを突き止めるシーンは、何度見ても鳥肌モノです。
2、ジョンヒョクと別れた後のセリの言葉が辛らつだった件
第1話 39分10秒あたり
ユン・セリが南へ引き返す途中、分かれ道で、最初はリ・ジョンヒョクに言われた通り、右へ行くが、「信じられない、きっとワナよ」と言いながら戻ってくるシーン。
日本語字幕では省略されていましたが、韓国語では「信じられない、北朝鮮のヤローだもの、きっとワナよ」と、かなり辛らつな言葉が使われていました。
最初見たときは完全スルーのセリフでしたが、全16話を見終わった今、改めてこのセリフを聞くと、違和感を通り越して、滑稽にすら感じます。
最初は「北朝鮮のヤロー」だった軍人が、全16話を通して、「リ・ジョンヒョク」という一人の魅力的な人物に様変わりしたのは、セリだけでなく、私たち視聴者も同じだったはず。
また、ドラマを見る前と後では、ものの見え方や感じ方、考え方も変わりました。
かの国にもきっと、リ・ジョンヒョクのような外見も中身もかっこいい人がいて、ウンドンのように田舎に住む母や兄弟を想う若者、ジュモクや病院にいた女の子のように韓流ファン、情の厚いおばちゃんがいるはず。きっといろんな人が住んでいるはず、と。私たちの周りにいろんな人がいるように・・。
3、ジュモクが見ていたドラマが「天国の階段」じゃなきゃいけなかった理由は?
第1話 44分あたり
職務中にもかかわらず、韓国ドラマ「天国の階段」を見ていたジュモクが、詰め所の前を走り抜けるセリをみすみす逃してしまうシーン
職務中、韓国ドラマ「天国の階段」を見ながら号泣するジュモク。しかも、チェ・ジウのセリフを完コピしています。
韓ドラが休戦ラインを超えて、北の軍人にも感動を与えている素晴らしいシーンですが、「いつのドラマやねん」とツッコミ入れたくなる昔の作品にハマっているあたり、なんともアイロニーかつコミカル。最初見たときは爆笑しました。
でも、このシーンまさかの伏線でした! ジュモク(チェ・ジウ)のセリフは、後々のリ・ジョンヒョクとユン・セリの関係をあらわしていたのです!
画面の中のチェ・ジウのセリフ(feat.ジュモク)
愛する人たちは、再会できる
どんなに遠く離れても
最後には戻ってくる
ジュモクガハマっているドラマが、「冬ソナ」でも「美しき日々」でもなく、「天国の階段」だった理由は、このためだったのですね。
このセリフに、今後のジョンヒョクとセリの姿をみた今、爆笑どころかジュモクと一緒に号泣です。
4、母のケータイに現れていたセリへの愛情
第1話 46分あたり
携帯の番号「1」を長押しし、セリに電話をかける継母
心の奥底ではセリを愛していながらも、その感情を自ら否定し、セリを憎むことでしか、心の均等を保つことができなかった継母。そんな彼女のケータイの「短縮1番」には、セリが登録されていました。
ともすれば、本人さえも気づいていない本心が、いともシンプルに現れていて、何とも切ない。
14話で意識のないセリへの彼女の独白は、悲しくもあたたかいシーンでした。そして、その独白をレコーダーで聞きながら号泣するセリ、病室の外でその彼女を見守るジョンヒョクの姿も圧巻でした。
余談ですが、継母役のパン・ウンジンさん、昔はボーイッシュなお姉さんというイメージでしたが、お年を召され、感じが変わったような・・・。でも、相変わらず雰囲気のある女優さんです。
5、リ・ジョンヒョクの笑み、その意味とは?
第1話 1時間9分あたり
木に引っかかったユン・セリを発見したリ・ジョンヒョクが、彼女の様子を見て、一瞬笑みをこぼすシーン
1話、2話通して、リ・ジョンヒョクが笑みをこぼすのは、このワンシーンのみ。
応答が返ってこない無線機に話しかけながら、怒ったり、泣いたりするセリをみて、顔をほころばせるジョンヒョク。
原理原則を重んじる北朝鮮の軍人の「人間味」云々と抜かしたいところですが、それもこれもすべてすっとばして、この時点でリ・ジョンヒョクは、すでにユン・セリに一目惚れをしたんじゃ? そんな風に思います。
なぜなら、
「내 스타일이었으니까(タイプだったから)」(feat.スイスのシグリスヴィルの橋の上)
「愛の不時着」第1話 感想 まとめ
「愛の不時着」は、ストーリーラインがしっかりしていて、すべてのつじつまが合っているので、見るたびに新たな発見、新たな感動があるドラマのように思います。
ヒョンビン、ソン・イェジンはじめ、主役脇役問わず、出演者の演技も素晴らしいので、何度見ても飽きが来ない。
愛の不時着ロスの方、3度見、5度見、10度見、おすすめします!
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Amazon見たら次回入荷待ち。お早めにポチるのおすすめデスヒョンビンの過去インタビューから振り返る特集と、梨泰院クラスの名台詞集がツボでした。ヒョンビン歳とらねえ
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— 岡崎暢子 韓日翻訳・編集 (@kotepuyo_kamo) September 19, 2020
2話はこちら
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