私の解放日誌

「私の解放日誌」3話 解説&感想 ミジョンの変化

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3話の見どころといえば、ミジョンの「成長」じゃないかと思います。

人は、何かに気づいたり、新しい一歩を踏み出したりしたら、まるで別人になったかのように変わることができるんですね。3話を見ると、何だかこちらの枠もパーンと外れたような気がして、何か新しいことを始めたい気持ちにさせられます。

「私の解放日誌」の魅力は、こうやっって、ミジョンやほかの登場人物と一緒に、視聴者も成長していけることにあるかもしれません。

大きな気づきをもらった3話の解説&感想、スタートです。

注:以下、完全なる主観です。また、ネタバレを含みます。

私の解放日誌第3話 感想解説&見どころ

「私をあがめて」に込められたミジョンの思い

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元彼に貸したお金を踏み倒され、
同僚には、気づかないところで仲間はずれにされ、
さらには、毎日のように上司からの露骨なパワハラにあっているミジョン。

我慢に我慢を重ねてきた彼女の心のタガがついに外れてしまい、

「私をあがめて」

と、ク氏に要求します。

一見、ミジョンが「助けてほしい」とク氏に訴えているように見えますが、

冬になれば すべてが死ぬわ
耐えられないはず
あなたは何かすべきです

と、ク氏が自分をあがめなければいけない理由も、こうして述べています。つまり、ミジョンはク氏に「この闇から一緒に抜け出そう」と誘っているわけです。彼女は、ク氏に自分自身を投影しているのかもしれません。

「私の解放日誌」のキム・ソギュン監督は、撮影現場でミジョン役のキム・ジウォンとク氏役のソン・ソックに「ミジョンとク氏は同じ血が流れている」とよく言っていたそうです。

いろんな解釈ができそうですが、同じような感覚、同じような魂を持っている者同士ということでしょうか・・?

ク氏がミジョンを拒否した理由

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とにもかくにも、ク氏はミジョンに闇から抜け出すための切符を差し出されたわけですが、受け取りを全力で拒否しました。

親しくもない人からある日突然「私をあがめて」と言われて、気軽にOK出す人の方が変だと思いますが、ク氏がミジョンに「NO」を突きつけたのは、もう少し本質的なところに理由があるように感じます。

ク氏はミジョン宛の郵便物を見ただけで、彼女が置かれている状況をすぐに把握した人。他者に無関心なように見えて、かなり鋭い洞察力を持っています。それは、酔って家に上がり込んでいたチャンヒに向かって「バカにしているのか」と放った一言からも十分に伝わってきます。

そんなク氏ゆえ、ミジョンの「私をあがめて」に込められた真意がどこにあるのか、分からないはずありません。むしろ理解できたからこそ、あんなに激しく拒否したのではないでしょうか。

人は往々にして、本心(無意識)では変わりたいと思っていても、いざそのチャンスがやって来ると、恐れや不安から日常(コンフォートゾーン)に留まりたいという意識が働いて、強い抵抗が出てしまうといいます。

闇から抜け出して、今すぐ変わりたいミジョンと、過疎地で名前も明かさずガチガチに固めた自分のコンフォートゾーンから動きたくないク氏。二人の状況を言葉にすることこんな感じでしょうか。

拒否しながらも、ミジョンの言葉が頭から離れない様子のク氏は、何とも人間味があリます。

ガラリと変わったミジョンのオーラ

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お前はちっぽけで 価値のない 人間だ

周囲からそんな視線を送られ、いつしか自分で自分のこともそう評価していたことに気づいたミジョン。

心の奥深くまで刻まれた「自己否定」の意識を書き換えるために、自分で自分を満たすこと、そして他者を満たすことからはじめてみることに。

解放クラブをやってみませんか
どこかに閉じ込められた気がして
息が詰まりそうです
抑圧された気分から
解き放たれたいんです

テフン(イ・ギウ)とパク部長(パク・スヨン)にこう提案したミジョンは、もうその次の瞬間から表情も、まとっているオーラもガラリと変わりました。いつも伏し目がちで、自信なさげなミジョンの表情は光が差したように明るくなり、まるで別人のようです。

5話に「言った瞬間ウソじゃなくなる。それが真実になる」とのミジョンの言葉がありますが、言霊ってホント最強!!宣言したら、本当にその通りになりますよね。

ミジョンは自らを満たし解き放つために「解放クラブ」の結成、さらにク氏に「あがめてあげましょうか?」と提案。この時の無愛想な言い方といいその雰囲気といい、ミジョンにク氏のようでした。やはり二人には「同じ血」が流れているようです。

3話の最後のシーン「挨拶はしましょう」というミジョンに、ク氏が返した一言「バスが来たぞ 走れ」は、このまま突きすすめと言っているようで、とても素敵なシーンでした。

ちなみにキム・ジウォンはインタビューで「ミジョンがときめいたように、私も一緒にときめいていました」と言っていました。

ラストシーンの、ミジョンがちゃんとバスに乗れたか確認してから工場に入るク氏の姿がときめきますね。

3話の感想は以上です。ミジョンとク氏の話だけで終わっちゃったな。

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最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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