ネタバレしても大丈夫!という方はどうぞ。(ちなみに、ネタバレしても楽しく観覧できる映画です)
「神と共に 第1章:罪と罰」ネタバレあらすじ
ビルの火災現場で一人の少女を救った消防士キム・ジャホン(チャ・テヒョン)。
少女も自身も助かったと安堵していたら、目の前に現れた使者にこう告げられる。「ジャホンさんは、予定通り、無事に死亡しました」
何のことか状況が把握できないジャホンは、「母を残したまま死ねません」と訴えるが、冥界に送られてしまう。
冥界に来たジャホンは、人は死んで「亡者」になったら、49日間で7つの地獄(ウソ、怠惰、不義、裏切り、暴力、殺人、天倫)へ行き、それぞれの場所で裁判を受けなくてはならないと説明される。そして7つの無罪を勝ち取った者だけが、また生まれ変わることができる、と。
地獄での裁判中、弁護と警護をしてくれるのは、冥界の使者である、カンニム(ハ・ジョンウ)、メウォンメク(チュ・ジュフン)、ドクチュン(キム・ヒャンギ)の3人。
いよいよ4人は、各地獄に向けて出発した。
まず最初に訪れたのは、「殺人」地獄。たとえ、人に手をかけたことがなくても、人の死に間接的に関わったていたら罪に問われるこの「殺人地獄」では、かつてジャホンが同僚の消防士を火災現場から救えなかったことが問題視される。
救いたくてもそうできなかった理由を述べたり、これまで消防士として多くの尊い命を救ってきた功績など挙げたりしながら、使者はジャホンを弁護する。
その甲斐あって、殺人地獄で、ジャホンは無罪に。
3人の使者は彼をなんとか弁護して、7つの無罪を与えようと必死だが、逆にジャホンは投げやりで無気力。
次に訪れた怠惰地獄では、消防士の仕事以外に、危険なアルバイトまでしながら、精一杯生きてきた彼を称える裁判官に対し、「お金のためでした」と告白してしまう始末。
彼が自暴自棄になっていた理由は、母に最後の別れの挨拶ができないまま、死んでしまったからだった。
しかし、そんなジャホンに使者たちは、無事すべての地獄で無罪になったら、母の夢枕に立つことができることをと教える。母に会いたい一心で、がぜんやる気を出すジャホン。
これで、残りの裁判はスムーズにいくのかと思いきや、突然、怨霊が現れ、冥界は大荒れに。ジャホンと3人の使者は、行く手を阻まれてしまう。
怨霊とは、肉親の誰かが恨みを持って死んだ時に現れるという。ジャホンの肉親は母と弟の二人。そのどちらかが死んだということだ。
使者のリーダー、カンニムは、怨霊を調査するため、下界へ。古びたジャホンの家を訪れると、そこには耳が聞こえず、話すこともできない母が一人暮らしていた。
ということは、怨霊の正体は弟のスホン(キム・ドンウク)だ。
兵役中のスホンは、部下の不注意により、銃に撃たれて死んでしまったのだ。
そのことを知った上司は、スホンを土に埋め、これを隠蔽してしまう。ひどいのはこれだけではなかった。実は、スホンは埋められる直前、かすかに息をしていた。適切な処置さえ受けていれば、助かった命だったのだ。
使者たちは暴れる怨霊の魂を消滅させ、ジャホンに残りの裁判を受けさせようとするうが、弟まで死んだことを知ったジャホンは、「弟を助けてほしい」と使者に懇願する。
その理由は「暴力地獄」で明らかになった。ジャホンは、高校生の時、栄養失調を患っていた幼いスホンを何度も何度も殴り続けた、という過去を持っていたのだ。
そんな罪を犯したじゃほんが、「暴力地獄」で、無罪を言い渡される可能性が低いと判断した使者たちは、最後の「天倫地獄」での裁判と、合算で判断してほしいと要請する。
もし、最後の裁判で有罪判決が出た場合、ジャホンは加重処罰処分がかせられ、使者たちも冥界でのすべての資格が剥奪されてしまうことになる。
いざ、「天倫地獄」裁判へ。
しかし、ここでジャホンが生前犯したもっとも重い罪が暴かれることになる。
彼は高校生の時、生活苦から、難病を患って意識がない母を殺そうとした過去を持っていたのだ。
しかし、殺すことなどできるはずもなく、やり場のない怒りを幼い弟スホンにぶつけた。弟を殴り続けたのはこのためだったのだ。
「殺人は犯さなかった上、母はその時、意識がなく何も知らないのだから、罪にはならない」と、使者は弁護するが
それを聞いた裁判官の大王は、憤慨し、重大な真実を明らかにする。
母はその時、意識がなかったわけではなく、ないふりをしていただけだったのだ。
自分さえ逝ってしまえば、残った息子二人がこれ以上苦労することがないだろう、と。
その事実を初めて知ったジャホン。そして怨霊になって冥界をさまよっていたの弟スホン。
ジャホンが死んだ後もずっと母のことを気にかけていたのは、このことを後悔しながらもずっと謝れずにいたからだった。
「夢枕に立ち、母に悪かったと一言謝りたい」と、彼は涙ながらに訴える。
しかし、天倫の大王は「生きているうちにできなかったことが、死んでできると思うのか!時間は十分にあったはずだ!」と冷たくつき返す。
そんな兄の姿を見て、怨霊から普通の亡者に戻った弟スホンは、使者の助けを借りて、兄のために母の夢枕に立った。
「母さん、俺だよ、スホンだよ。
ずっと昔のことだけど、
母さんが入院して、
俺が栄養失調だった時、
苦労したよな」
そう母に語りかけながら、兄の代わりに母に詫びるスホン。
すると、一度も言葉を発したことがなかった母が初めて口を開いた。
「お前たちは何も悪くない・・・
悪いのは母さんだよ、ごめんね」
すべてを知っていた母は、とうの昔にジャホンの罪を許していたのだ。
母が許しているなら、罪に問う必要はないと
大王はジャホンを無罪にした。
そして、最後に彼にこう告げた。
下界の人間が誰しもが、罪を背負って生きている。
その中の一部だけが、勇気を持って許しを請い、
さらにごく少数だけが、
真の許しを得ることができる。
こうしてすべての栽培で無罪を受けたジャホンは
生まれ変わることが許され、天に昇っていった。
こうしてまた一人、生まれ変わることができる亡者を誕生させた3人の使者。
ホッとしたのもつかの間、次に地獄の審判を受ける者を迎えた。
彼らにとって49人目となる亡者は、キム・スホン。
ジャホンの弟だ。
「神と共に 第1章:罪と罰」感想
主演からチョイ役まで、ほぼ全員が主役級の俳優さんだった点も、豪華すぎてビックリしたよ
あと、単純なのに深いストーリーで、心に染みる場面が多かった。