「100日の郎君様」第12話のネタバレあらすじ、ネタバレ感想です。
ウォンドゥクからのプロポーズにキスをして答えたホンシム。そんな二人を祝福するようにきれいな花火が上がる中、ウォンドゥクがふと隣をみると彼女の姿はなく、代わりに現れたのはチャオン。「王宮に行かなければなりません、世子様」、そう告げられたウォンドゥクは・・・。
出演:ド・ギョンス(EXO D.O.)、ナム・ジヒョン、ハン・ソヒ、キム・ソンホ、キム・ジェヨン
Contents
韓国時代劇「100日の郎君様」第12話 あらすじ
「王宮へ行かなければなりません。世子嬪様がお待ちです。世子様のお子をご懐妊されているのです」
チャオンにそう聞かされたウォンドゥクの脳裏に、
「今夜は世子様と一緒に過ごさせてください」
と言う世子嬪の記憶がよみがえった。
その頃、ホンシムは、男たちによって山小屋に運ばれていた。ムヨンが手を回し、安全な場所に移動させたのだ。
翌朝、山小屋で目覚めたホンシムは、兄に
「父と郎君のウォンドゥクも一緒に旅立つ約束をしたの」
と、ソンジュヒョンに戻ろうとする。
ムヨンは、
「その男のことは忘れろ。彼は・・・・、世子だ。父上の心臓に剣を突き刺したキム・チャオンの婿」と、ホンシムに真実を告げた。
「ウォンドゥクから直接話しを聞くまでは何も信じない」と、取り乱すホンシムにムヨンは
「会うことはできない。王宮へ戻った。だからもう忘れろ、彼と結婚したことも、彼を愛したその気持ちも。今度はお前がすべての記憶を忘れる番だ」
と言い、彼女を抱きしめた。
その頃、王宮では・・・
ソウォン大君の世子即位の儀がとり行われていた。王と重臣たちが見守る中、即位が宣明されようとしたまさにその時、チャオンが現れ、こう叫んだ。
「ソウォン大君の即位式をお取り止めください。世子様が生きておられます」
一同が門に目をやると、堂々たる姿で歩いてくるユルの姿があった。
「本当に世子なのか?」と、驚く王に「ご心配をおかけしました、父上」と頭を下げるユル。
王は、世子が生きていたと喜び、ソウォン大君の即位式を中止した。
チャオンは、ユルを連れ戻すためにあたり、
「世子様を襲撃したのは、実子ソウォン大君を王座に就かせたかった王妃の仕業です。ソウォン大君が世子に即位したら、世子嬪様とおなかに宿した世子様のお子が殺されることになります」
と、ユルに嘘の説明をしていた。
世子嬪は、尚宮から「世子様が生きて帰って来られました」と聞き、不安と恐怖にかられ、父のチャオンと面会する。
チャオンは、ユルは記憶喪失で何も覚えていないこと、さらに、おなかの子を自分の子だと思っていることを世子嬪に知らせ、「今こそ世子に取り入る絶好の機会だ」と助言した。
チャオンは、おなかの子を次次期王「世孫」に即位させることで、今よりさらに巨大な権力を手に入れようと企んでいた。
一方、ジェユンは・・・
偶然、市場でホンシムが拐われるところを見かけたジェユンは、後を追い、兄の手によって彼女が安全な場所に運ばれたと知ると、ソンジヒョンに戻り、ヨン氏を訪ねた。
ヨン氏は、パク令監から「ウォンドゥクとホンシムは大逆罪で都に連行された」と聞かされていたため、ホンシムは兄のもとで無事に過ごしていると、聞いてひと安心する。また、ウォンドゥクは実は世子で、王宮に戻ったことも聞かされた。
王宮では・・・
チャオンのことを恐れた王は、ユルを死人にした罪は重大だとし、すべての役職から退くよう命じた。
しかし、ユルは、自身を探し出し、王宮に連れ戻したのは彼だと、王命を取り下げるよう直訴した。また、今後は自身が行方不明になっていた100日間のことを言及しないでほしいとも申し出た。
「村で過ごした100日間のことが王妃一派に知られたら、一緒に暮らしていた女性とその父は殺されるだろう」と、チャオンから吹き込まれていたのだ。未だ記憶が戻らないユルは、チャオンを信じきっていた。
ホンシムとユル
ウォンドゥクとの突然の別れを受け止めきれないホンシムは、風に当たってくると言って、ウォンドゥクからもらった梅花の靴を携えて、山の中にやってきた。
思いを断ち切るために、靴を遠くに投げて、その場を立ち去ったが、ウォンドゥクとの大切な思い出がつまった靴を捨てることができず、引き返して靴を探した。
山道にころがっていた靴を手にした瞬間、
「一生そばにいるから心配するな。お前を置いてどこにも行かない。私はお前の郎君だから」
と、言ったウォンドゥクの言葉を思い出し、靴を抱きしめて一人泣き続けるホンシム。
その頃、ユルは世子嬪の居処を訪れていた。
世子嬪は、ユルが一度も自分に愛情を向けたことはなく、いつも孤独だったこと、ユルがいなくなってからは、自分とおなかの子を追い出そうとする者たちに苦しめられ、さらに孤独だったことを、ユルに話した。
「どうかおなかの子だけには愛情を注いでください」
と言う世子嬪に、ユルは
「私の子を身ごもっている妻を泣かしたりはしない」
と告げた。
ソンジュヒョンでの生活とは異なり、王宮で何不自由ない暮らしを送っているにもかかわらず、まったく覇気がないユル。
ふとした瞬間にホンシムの幻が現れるが、現実には彼女がそばにいないことを思い知り、つらい日々を過ごしていた。
そんな折、ユルのもとにジェユンがやってきた。
ユルは、ホンシムをことを尋ねるが、ソンジュヒョンでのことをすべて忘れることこそが、ホンシムや、ヨン氏、村人たちの命を守ることだとジェユンに進言される。
「しかし、知らせることくらいはできるだろう。友になろうと言ったではないか」
そう言うユルに、切ない思いを抱いたままジェユンは答えた。
「友になることができません。世子様ですから」
ホンシムのもとを訪れたジェユン
ジェユンは、山の中で身を潜めているホンシムに料理を差し入れた。また、身に危険が及ばないようにと、新たな戸籍謄本を渡した。
よくしてくれるジェユンにホンシムは「厚かましいお願いですが・・・」と、養父ヨン氏をここに連れてきてほしいと頼んだ。
涙の再会を果たしたホンシムとヨン氏。
「実はウォンドゥクが、、ウォンドゥクが、、」
と、泣きじゃくるホンシムに
「わかっているから何も言うな。すべて忘れよう、忘れて最初からやり直そう」
と、ヨン氏は娘を抱きしめた。
ある夜、ユルは・・・
どうしてもホンシムを忘れることができないユルは、馬を走らせ、ソンジュヒョンへ向かった。
同じ頃、ホンシムも荷物を取りに、ソンジュヒョンの家に戻ってきていた。
つい先日まで3人で暮らした家の前で馬から降りたユルは・・・。
「100日の郎君様」第12話感想 なに!?この切なすぎる展開は・・・
切なすぎて、見ているだけで胸が苦しくなる12話でした。
突然、ウォンドゥクと引き離され、彼は実は世子で、世子嬪のもとに戻ったと聞かされた時の彼女の悲しみやいかに・・・。
今回は、ホンシムが涙するシーンが何度もありましたが、中でも、山の中に投げ捨てた靴を捨いに行き、ウォンドゥクの言葉を思い出しながら、一人声を押し殺して泣く姿は、切なさの頂点を極めていました。
ナム・ジヒョンの演技のうまさに感嘆しました!
「笑顔を見せない世子ユル」に戻ったド・ギョンスの演技も圧巻でした。
目の輝きから、放つ雰囲気、表情、声のトーンまで、何もかもが、ウォンドゥクとユルでは異なり、到底同一人物には思えません。改めて、彼の演技の才能に感服です。
「100日の郎君様」の制作発表記者会見で、ド・ギョンスは
「ユルとウォンドゥクをそれぞれ別の人物に演じたつもりはありません。それよりは、取り巻く環境が、ユルとウォンドゥクを別人に見せているだと思います」
と語っていましたが、いえいえ、あなたの演技力、才能の賜物です。
ド・ギョンス、ナムジヒョンをはじめ、各役者さんの演技から、「記憶喪失」というありきたりな素材を扱いながらも奥深い内容のシナリオ、感情移入できる演出、コミやチェンの美声の挿入歌まで、何もかもが完璧すぎて、完成度の高い芸術作品を見ているようです。いいドラマは、見ているだけでエネルギーをもらうことができます!
残り4話なのが少し惜しい・・・・ですが、どんな展開になっていくのか楽しみです。