韓国映画

「パラサイト 半地下の家族」ネタバレなし解説  半地下体験エピソード付き

パラサイト半地下の家族 無料配信動画

鬼才ポン・ジュノ監督の最新作「パラサイト 半地下の家族」。

カンヌ国際映画祭の最高賞であるパルムドールに続き、ゴールデングローブ賞外国語映画賞、さらには非英語の映画としては史上初のアカデミー賞作品賞にも輝きました。

国際的な賞をいくつも受賞したから言うわけではないですが、
この映画、本当によくできています。
なので、映画ファンのみならず、多くの方に見ていただきたいです。

ジャンルは「ブラックコメディ」です、一応。
しかしながら、完全にその域を超え、思わぬ方向へと話しが
おっと、危ない

この映画、監督直々「ネタバレ禁止令」を発布していたんでした。

ストーリーを説明してしまうと、映画の面白さが半減、いや激減してしまうので、
今回はストーリーには一切触れないことにします。

ただ、「韓国的要素が非常につまった作品」との監督の言葉通り、
韓国では「あー、はいはい、これね」と、
すぐにわかるシチュエーションやエピソード、アイテムがいたるところに盛り込まれています。

なので、今回はそのあたりをネタバレなしで、解説していきたいと思います。

 

「パラサイト 半地下の家族」 解説 1 「半地下」という名の住居

「パラサイト〜半地下の家族〜」は、
「下町の半地下に住む家族」と、「高台の大邸宅に住む家族」のお話しです。

映画のサブタイトルにもなっている「半地下」とそもそも何でしょうか?

空間の半分が地下、半分が地上になった
韓国独特の居住空間のことのことです。

出典 「 パラサイト 半地下の家族」 公式

 

窓から外をのぞくと、目の高さはほぼ地面と同じです。

日本のアパートは、1階、2階、3階・・・と部屋があるわけですが、
韓国には、半地下、1階半、2階半、3階半・・・と構成されたアパートが結構あるんです。
こんな感じで
↓↓↓

ちなみに、日本でいう「マンション(高層集合住宅)」のことを
韓国では「アパート」と呼びますが、ここで私がいうアパートとは、
日本でいうところのアパート(低層集合住宅)です。
ややこしいですね、、、

アパートに、半地下の部屋がなぜ存在するかといいますと、
韓国のアパートや一般住宅は、地上4階までしか建築許可が下りないことと関係しています。

半地下は、地上階ではなく、地下室に分類されます。
つまり、大家さんが、より多くの家賃収入を得るために、
地上階には含まれない半地下部屋を造るということらしいです。

完全な地下室を造って、スタジオなどにするならともかく、
ざわざわ半地下にして、そこを住まいとして貸し出そうなんていう発想は
一体、どこから来たのでしょうか?

実はこれ、この国の歴史と深く関係しているんです。

「パラサイト 半地下の家族」 解説 2 「半地下」の生みの親は「地下室」

韓国と北朝鮮の関係が緊迫していた70年代、
ソウルでは「新築建築には必ず地下室を作ること」との
建築法が制定されました。

有事の際、防空壕(ぼうくうごう)として使用するためです。

造ることが義務化された「地下室」は、
最初は倉庫などに使われていたそうです。

70年代といえば、
ソウルの都市化が進み、人口が急増した頃。
人口が急激に増えたことで、ソウルでは住宅の不足が深刻化していました。

そこに目をつけた家主たちは、地下室を「安物件」として、
貸し出すようになったのです。

現在は、さすがにまったく日が当たらない「地下室」に住むような人はいないと思いますが(そうとも限らない!?)、
半分地下、半分地上の「半地下」は、相変わらず「安物件」として、存在します。

現在、韓国で半地下を居住空間にしている数は
36万3896世帯(2015年 韓国統計庁調査)。

半地下世帯が最も多い都市は、ソウルで22万8467世帯。

首都のソウルは、他都市に比べて圧倒的に人口が多い上、家賃も高いですからね。

ソウルの中では、
冠岳区というエリアが半地下に住む世帯が最も多く、
ソウル全体の8.3%(1万9121世帯)を占めていました。

では、
冠岳区の半地下の家賃はいかほどでしょうか?

不動産サイトによると、

新築ワンルームの半地下(約20平米)

保証金500万W(約50万円) 1ヶ月の家賃40万W(約4万円)
(2020年1月調査)

ちなみに韓国一地価が高い江南(カンナム)だと
新築ワンルームの半地下(約20平米)
保証金1億W (約1千万円) 1ヶ月家賃50万W(約5万円)
(2020年1月調査)

家賃の差はわずか(?)でも、保証金には20倍です

高級エリアの江南区にも半地下が存在することにも驚きましたが、
同じような物件でも、保証金の違いに腰を抜かしました。

東京同様ソウルでも、住むエリアによって
保証金にも家賃にもかなりの格差がみられるのですね。

ちなみに、韓国では、賃貸する際に支払う保証金は
退室時、家賃滞納などがない限り、全額返金されます。

また、保証金は高額であればあるほど、月々の家賃が低額、
もしくはタダになるという、独特のシステムもあります。

韓国の保証金制度、
高額デポジットが支払える人にとっては大変お得なシステムですが、
お金に余裕のない人にとっては、なかなかキツイものがあります。
銀行からお金を借りて、保証金を預ける人もたくさんいます。

「パラサイト〜半地下の家族〜」のギテク一家が住む半地下の家賃がいかほどかわかりませんが、

見た感じ、アパートの築年数がかなり経っているので
保証金は最低ラインの500万W、
家賃は月50万W〜70万W
といったところではないでしょうか。
あくまでも推測です。

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「パラサイト 半地下の家族」 解説 3 わたしの「半地下」体験

実は私、今から十数年前に1ヶ月だけ、ソウルのとある半地下ワンルームに住んだことがあるんです。

築2年の「5階建てアパート(半地下と地上4階)」の半地下部屋でした。

とても立地がよかったことや、部屋が広くてキレイだったこと、
そして何より家賃が破格だったこと(保証金なし、ひと月30万ウォン(約3万円))など、条件がよかったので、即決しました。

ちなみに韓国では物件を借りる際、
通常、保証金を支払わなければなりません。
最低500万ウォン(約50万円)くらいからで、
高いところではウン十億ウォン(ウン億円)します。

まだ非常に若くてお金もなかった私には
デポジットなしで、ひと月30万ウォンは非常に魅力的だったのです。

しかし、いざ住んでみると・・・・

窓の近くに光は差すけど、
奥まで起き届かないので、晴天の午前中でも部屋がとにかく暗い。

朝から部屋中の電気を全部つけて過ごしていました。

それでも、なんとなく薄暗いんです。
こんな感じで。

出典 映画「パラサイト 半地下の家族」公式

 

その上、半分地下だから、通気性が悪く、いつもジメジメ。
洗濯物を部屋干ししても、全然乾かなかった記憶があります。

冬なら、オンドル(床暖房)をつけるので、乾いたのかもしれませんが
私が滞在したのはちょうど7月。梅雨の時期と重なったからかもしれません。

何より一番困ったのは、部屋がいつもホコリっぽいこと。
風が吹くと、道路に積もったチリやホコリが窓を通して中に入ってくるため、
一日に数回の床拭きは必須。
こまめに拭き掃除をしていても、
毎回、ぞうきんはうっすら黒くなっていました。

と、ここまで不満を書き連ねておいてなんですが、
良いこともありました。

「これまで見たことのない風景」を見ることができたからです。

窓から外をのぞくと、地面と目の高さとほぼ同じなんてす。

空はいつもより遠く感じたし、
通りすがりの人も、道端に生えた雑草も、
どれもこれも外の風景がすべて、巨大に見えました。

この時、知りました。
景色は、見る位置や角度をちょっと変えるだけで、
まったく別のものに見えるのだということを。

その実感は、
タワーなどに上って、街を見下ろした時よりも
ずっと生々しく、具体的でした。

後にも先にも、
地面をあんなに近くに感じたのは、
あの時期だけです。

日本では見かけない「半地下の住居」のイメージを少しつかんでいただけたでしょうか。

半地下に住む家族と、高台の豪邸に住む家族が登場する「パラサイト 半地下の家族」。

格差の境界、エゴと知恵の境界、目に見えない境界が克明に描かれた素晴らしい作品です。

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